1.昆布の種類と分布

昆布の植物学上の種類

昆布を分かり易く説明しているWEBサイト

羅臼昆布(りしり系えながおにこんぶ)

日高昆布

2.昆布の種類の分布と採れる所と海流の関係

宗谷岬

知床岬

納沙布岬

襟裳岬

地球岬

立待岬

(黒く塗ってある所が主要産地)

昆布の育つ所は太平洋側の親潮寒流の流れが洗うところである。
津島暖流は日本海を北上し宗谷岬まで至るが、海水中の栄養塩類が親潮に比べて少ないので、
この暖流の範囲では昆布は育たない。ただ、宗谷岬付近では、暖流の流れが弱くなり、
北からの冷たい流れが優勢になっているので、宗谷岬付近では、唯一日本海側で昆布が
育っている。

昆布の中にも種類があり、ナガコンブは寒流を好み、ミツイシコンブ、マコンブは寒流と暖流の
混じりあったところであるが、ミツイシコンブは混じりあったところでも寒流より、マコンブは暖流より
を好む。ホソメコンブは暖流を好むが量は少ない。

津軽海峡は津島暖流が西から入り込み、東側からは親潮が暖流の下にもぐりこんでくる。
海流は突出した地形の岬を境にして流れを変えることが多い。
函館の立待岬、室蘭の地球岬、根室半島の先端の納沙布岬等を境にして、昆布の種類や
採れる量が変わってくる。

3.昆布食の伝播の様子と昆布の食べ方の特徴

北海道(松前)では昆布から出しを
とり残りは捨てる食べ方である。
東北地方の日本海側の地方も
同様な食べ方である。

三陸地方は地元で採れた昆布を、
海苔のように漉いて乾燥させ水で
戻して食べる独自の食べ方である。

北陸地方は松前から葉の巾が広く
肉厚の厚いマコンブが入ってきた
ため薄く削って食べる方法が広く
用いられた。

17世紀中ごろ下関を通り瀬戸内海
を経て大阪まで運ばれた昆布は、
醤油を用いて加工され昆布佃煮と
して食べる方法が加わった。

大阪に集められた昆布はここか
ら東は江戸へ、西は四国から九州
の東海岸へと運ばれていった。
この地方の昆布の食べ方は大阪
の食べ方に近い。

18世紀の末、北海道の東海岸
納沙布岬付近のナガコンブが大量
に採れる様になり、九州の西海岸
から沖縄、更に中国まで販路を
広げていった。
ナガコンブは味が良くないので、
煮たあと出しを捨て、葉だけ食べる
食べ方である。

4.昆布の成分表

四訂日本食品標準成分表による

水分

蛋白質

脂質

糖質

繊維質

灰分

無機質

10.3

8.9

1.5

59.2

8.0

22.2

10

ビタミン類 0.02

(昆布100g中のg数)

昆布の形を形成するものは主に
アルギン酸で、糖質より成って
いる。
人はほとんど消化できないが、
体内でカリウムを放出しナトリウムと
結びつき体外へ排出する効果が
あると言われている

この他、ラミニン、タウリン、ヨウ素、
微量の砒素等がある。


蛋白質中に含まれるの旨み成分は
 グルタミン酸    4.1〜.0.4g
 アスパラギン酸  1.4〜0.1
 アラニン       0.25〜0.05
 プロリン       0.45〜0.05
であるが、昆布の種類によりかなり
のばらつきがある。