昆布の育つ所は太平洋側の親潮寒流の流れが洗うところである。
津島暖流は日本海を北上し宗谷岬まで至るが、海水中の栄養塩類が親潮に比べて少ないので
この暖流の範囲では昆布は育たない。ただ、宗谷岬付近では、暖流の流れが弱くなり、
北からの冷たい流れが優勢になっているので、宗谷岬付近では、唯一日本海側で昆布が
育っている。

昆布の中にも種類があり、ナガコンブは寒流を好み、ミツイシコンブ、マコンブは寒流と暖流の混じりあったところであるが、ミツイシコンブは混じりあったところでも寒流より、マコンブは暖流よりを好む。ホソメコンブは暖流を好むが量は少ない。

津軽海峡は津島暖流が西から入り込み、東側からは親潮が暖流の下にもぐりこんでくる。
海流は突出した地形の岬を境にして流れを変えることが多い。
函館の立待岬、室蘭の地球岬、根室半島の先端の納沙布岬等を境にして、昆布の種類や
採れる量が変わってくる。

1.昆布の種類と分布

昆布の植物学上の種類

昆布を分かり易く説明しているWEBサイト

2.昆布の種類の分布と採れる所と海流の関係

8.9

8.0

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