麺棒の製作

1.1 材料
麺棒は、年輪が細かく、かつ、まっすぐ通っている材であればよいが、広く用いられるものの
代表は檜である。
厳しい自然環境のなかで、少しずつ成長した檜は、木目がつみ、使い勝手のよい麺棒となる。

1.2 木取り
麺棒製作の前に、材料となる角材が木のどの部分から採れたか知っていたほうがなにかと役に立つ。
幹の外周部の色の白い部分、白太部分が麺棒に良く用いられる。中の赤味部分に比べ、油精分が少な
いため、仕上げがやりやすく、木肌も滑らかなためであろうか。
角材が四方柾であるか、二方柾であるかは、丸棒にしてしまえば関係なくなる。
むしろ、木口に現れる木目が密で、直線に近く、しかも側面から見たときも直線に近い、すなわち、
木目の面が限りなく平面に近いことが重要になる







1.3 加工
正方形の角材を正8角形にするときに最も精度が要求される。正8角形がきちんと出来ていないと
あとの作業に支障をきたす。対応する辺の間の距離をノギスで測り確認子ながら、削り過ぎないよう
注意すること。 載せる台があると作業は楽である。
長さ方向も数箇所測定し、正8角柱になっていることを確認する。カンナは平面のでたよく切れる
もの用いる。



1.4 麺棒の荒仕上げ


荒仕上げ(巻き芯とサンドペーパー)とサンディング姿勢


1.5 仕上がりのチェックと修正


削り具合と太さの確認
  中仕上げ 



1.6 麺棒の仕上げ


合成繊維のメッシュに溶融アルミナの微粉をレジンボンドで接着した製品ポリネットは、木賊と同じような磨き効果が期待できる。 人造の磨き材


木賊ヤスリの製作


1.7  麺棒仕上げの比較



1.8 麺棒の補修、手入れ方法